お通夜

平成30年12月4日(火)19時22分

祖父が亡くなった。

 

当日、早く仕事を切り上げ病院へ向かったが間に合わず、自分の到着を待たずして息を引き取った。祖父は、昨年の6月ごろから体調を悪くしており、入院と施設を行き来する生活を怒っていた。何度かお見舞いに行くことができたことは、いい思い出だ。ある時は、「口がかわいた」と言い出し、近くにとろみのついた水がおいてありそれを少しづつ口に運んだ。すごく力のない飲み込み方であった。

 

もう長くはないのだろう

 

そんなことを感じたひと時であった。

 

祖父は、大工でしかも木にこだわる人であった。今どきの住宅メーカと違い、木だけで家を作れる。昔から尊敬していた。自分の家も作ったし、お寺まで作っていた。じいちゃんの作る家は、どこにあってもあっても一目でわかるほどであった。

今日、お経を読んでいただいたおっさまのお寺も祖父が作った。おっさまから感謝の言葉をもらえる祖父は誇りに思う。

鮮明に記憶に残っている話は、中学生のころ足の速かった自分に「高校へ行って全国高校駅伝にでて大学に行って箱根を走るんだぞ」と自分に行ったことを覚えている。本当にそうしてよいのかわからなかった自分にとっては、とても記憶にある言葉である。実際にそうなった。

 

今の自分があるのも祖父の言葉があったからだろう。